川辺からの爽やかな風に当たりながら野球観戦ができる戸田球場

6376views
東京ヤクルトスワローズは神宮球場をホームスタジアムとしてプロ野球の試合を行っていますが、育成もしくはケガのリハビリをするための2軍チームは埼玉県戸田市美女木にあります戸田球場で練習や試合をしているのです。戸田球場へは東京外環自動車道の高架下を荒川方面に進んでいくと到着しますし、JR武蔵浦和駅から1時間に3本ほど運行している美女木経由下笹目行きのバスに乗車して「彩湖・道満グリーンパーク入口」で下車し、徒歩数分の場所にあります。近隣には駐車場もありますので有料にはなりますが自動車で行くことも可能です。

戸田球場は近年改装工事が行われており、2軍の球場とは思えないほど綺麗に整備されました。以前は土手にある一般的な野球場に金網とネットがついた程度だったのですが、バックネット裏だけでなく内野の両サイドにも観客席も設置されたのです。一塁側はブルペン横に座席がありますので、投球練習中の投手をチェックしながら試合を観戦できるというプロ野球マニアやファンにはたまらないポジションです。

バックネット裏にしか席がなかった頃は全席無料だったのですが、有料試合や指定席が導入されることになりました。選手を間近で観ることができる3塁側ブルペン席は指定席になりますし、その他の席もサイン会への参加券やTシャツなどのグッズが特典として付けられているチケットとなります。監督やコーチにノックをしてもらえる券もあり、一軍の球場では体験できないようなイベントがたくさん行われています。チケット料金は1000円から3000円までとなっていますが、全席無料で開放されている主催試合もあります。

戸田球場のもう一つの魅力といえば、荒川の川辺にある球場ですので爽やかな風が吹き込んでくるので気持ちよく野球観戦ができます。さらに球場よりも高い位置に土手がありますので、遠目にはなりますがレジャーシートを広げてお弁当を食べたり寝転んだりしながら試合を観ることも可能です。熱狂的なファンは土手から大きな声で応援をしている風景も時々見られます。そのため戸田球場へはプロ野球ファンの仲間や家族連れなど様々な人と一緒に行くのに最適です。滞在時間は試合があれば3時間程度ですし、練習を見学するだけでしたらすぐに切り上げて近くの公園で遊ぶという選択肢もあります。

球場横には土のグランドが併設されており、試合に出場していない選手やリハビリ中の選手がランニングをしていることもあります。フェンスを隔てることなく選手の近くで見学できますので、選手の体の大きさに驚いてしまいます。フレンドリーな選手は小さな子どもに声を掛けることもあります。

さらに普通の球場では立ち入ることができない場所ですが、外野のスコアボードの真下から球場を見上げられます。スコアボードは巨大ですのでホームランボールが飛んできて危険はありませんが、東京ヤクルトスワローズにはホームラン王を獲得した外国人選手もいますので、ケガをしたり不調な時は戸田球場で調整をする可能性もあり、大きな打球が飛んでくるかもしれません。

東京ヤクルトスワローズの人気者といえば、選手だけでなくマスコットキャラクターである「つば九郎」がいます。愛くるしい姿とコミカルな言動によって選手以上の人気を集めています。男子トイレには「つば九郎」のサインがあり平仮名で「おとこよう」と書かれています。戸田球場で行われる試合のうち10試合ほどには「つば九郎」が来場しますので、すぐ間近でマスコットキャラクターと触れ合えます。このように魅力がたっぷりの戸田球場なのです。
その他の記事

この記事へのコメント

マップ

本記事は2014年05月09日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。
ログインするとこの記事にコメントを書くことができます。