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年の瀬の賑わい、十二日まち

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私のおすすめする埼玉県のお祭りは十二日まちです。

十二日まち開催概要

開催日:12月12日
開催場所:調神社(つきじんじゃ)
アクセス:JR浦和駅から徒歩10分
*近隣に駐車場はありますが、お祭り当日は通行止めなどで大変道が込み合います。神社周辺は一方通行だったり、道が狭い個所もあるので車よりも
公共交通機関でのアクセスをおすすめします。

全国的にも珍しい、狛犬ならず『狛うさぎ』がいる調神社で開催される年の瀬のお祭りです。大宮の氷川神社では毎年12月10日に歳の瀬のお祭りがおこなわれ、こちらは10日町と呼ばれ、浦和の十二日まちと同様地元で親しまれています。



十二日まちのボルテージが最大になるのはやはり日が暮れてからです。境内に張り巡らされた電球が光り、屋台や熊手のビビットカラーを引き立たせ幻想的な雰囲気になります。十二日まちで、一番威勢のいい声と三・三・七拍子でお祭り気分を盛り上げているのはやはり熊手を売る方々です。お祭りの花形と言ってもいいくらい、さまざまな大きさでどれも縁起物がぎっしりとついた熊手を売っている区画は華やかです。やはり大きいものは会社の社長さんなどが買っていかれるそうです。自宅用の小ぶりなサイズも人気なんだとか。



他にもだるまや七味唐辛子、リンゴ飴に綿菓子、タコ焼きにお好み焼き・・・とお祭りの定番屋台も所狭しと並んでいます。特に寒い中、ふうふう覚ましながら飲む甘酒は絶品でした!さらに、このお祭りでは少し珍しい屋台もちらほらと見られます。私が一番驚いたのは、ケバブを売る屋台です。ハンサムな外国人のお兄さんがカタコトの日本語で一生懸命お客さんに声をかけながら売っていました。大きな肉が回りながら焼かれているのは、少しレトロな雰囲気のお祭りの中ではびっくりしてしまいますが、味は絶品です。

他にも見どころはたくさんあります。小学生など子供たちに大人気なのがお化け屋敷。今ではあまり見なくなった、大きな手書きの看板を立てた小屋が境内に立ちます。
順番待ちをしている間にも、中から『きゃーっ!!』『わぁーっ!!』と悲鳴が聞こえてきたりしてドキドキです。大人が入っても、今風のお化け屋敷にはない古き良きお化け屋敷といった風情を楽しめると思いますが、怖いのが苦手な方は要注意です。お化け屋敷以外にも、見世物小屋も立ち全国を回っている方がさまざまな芸を披露しています。結構な人数の方が芸を披露しているので、違う時間帯を選んで2回入ってみるのも面白いかもしれません。

私が調神社のそばにある高校に通っていたころは『十二日まちに大学受験生が行くと、受験に落ちて浪人する』というジンクスがまことしやかにささやかれ、そんなジンクス覆してやろう、などと言いながら友達と連れだって買い食いに出かけたものですが、今もこのジンクスは残っているのでしょうか・・・。

地元の方に愛される、ちょっとレトロなお祭り『十二日まち』。
ぜひ、年末は厄払いと招福に十二日まちを訪れてみてはいかがでしょうか。

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本記事は2014年05月15日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。