見事な彫刻を見に行こう。秩父神社!

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私はよく秩父市に遊びに行くのですが、その際必ず立ち寄るのが秩父神社です。
秩父鉄道秩父駅より徒歩3分、西武秩父線西武秩父駅より徒歩15分と駅から近く、秩父市街中心部に位置します。

毎年12月に行われる例大祭「秩父夜祭」で有名です。
また最近では秩父が舞台のアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」通称・あの花に秩父神社が登場したことも話題となりました。聖地巡礼と言うことで秩父神社を訪れたあの花ファンの方も多いそうです。秩父神社境内にあの花のキャラクターの絵が描かれた絵馬がたくさん掛けられているのを見たことがあります。
秩父神社を訪れた時、つい見てしまうのが社殿の見事な彫刻です。
まず有名なのが「子宝・子育ての虎」と言われる彫刻です。
江戸初期に活躍した凄腕の彫刻職人・左甚五郎の作とされています。
寅の年、寅の日、寅の刻生まれとされる徳川家康が秩父神社の再興を命じたことにちなみ、虎の彫刻がなされているそうです。
そしてこの彫刻で何とも面白いのが1匹だけ豹が混じっているということ。
当時の狩野派の絵画では虎の群れに1匹だけ豹を入れるのがお決まりだったそうで、こちらの彫刻にも豹が混じっているのです。ちなみに母虎が豹になっています。

それから「つなぎの龍」と呼ばれる彫刻も非常に有名です。
あまりにも上手く出来過ぎた龍の彫刻から龍が飛び出して暴れるようになったため、秩父神社に奉納されるも結局暴れ続けたため鎖でつないでしまったという由来を持ちます。
その伝説通り龍は鎖で縛られ、とても迫力があります。こちらも左甚五郎の作とされています。

これら2つ以外にも祭神を守り、知恵の象徴とも言われる「北辰の梟」、家康ゆかりの日光東照宮の“見ざる・言わざる・聞かざる”とは逆に“よく見て・よく言って・よく聞こう”という意味合いを持つ「お元気三猿」、ことわざにちなんだ彫刻である「瓢箪から駒」といったユニークな彫刻が秩父神社にはたくさんあります。
埼玉県民なら中学生の頃「北辰テスト」という模擬試験を受けた経験があると思いますが、その名前やふくろうのキャラクターはこの「北辰の梟」が由来です。


北辰の梟は学業成就の言われがあるということで、高校受験・大学受験の時に絵馬を書いて合格祈願をしたことがあります。 秩父神社では北辰の梟が描かれた学業成就の絵馬が販売されています。合格祈願の後、無事志望校に合格できたのでたいへん嬉しかったですね。
この様に素晴らしい彫刻をたくさん見られることが秩父神社の良いところではないかと思います。市内中心部にあるのでたいへん訪れやすい場所に神社があるので、秩父に行った際は是非とも立ち寄ってみて下さい。
以下、住所等の基本情報です。
秩父神社
住所:〒368-0041埼玉県秩父市番場町1-3
電話番号:0494-22-0262
公式ホームページ:http://www.chichibu-jinja.or.jp/index.htm
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本記事は2014年05月16日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。
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