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地元から大切にされ、矢と火除けで有名な札所21番観音寺

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秩父札所は必ずしも特筆すべきスポットがあるとは限りません。巨大な観音様が建立されていたり境内に鍾乳洞があったりするなど有名な札所もありますが、地元密着型の小ぢんまりとした札所もあるのです。

西武秩父駅のコンコースに掲げられた札所21番観音寺の絵には6体のお地蔵様のほか本堂や石碑しか描かれておらず、あまり特徴がないのかと思っていました。しかし、実際に訪ねてみると地元から大切にされている札所であることがよく分かりました。



札所21番観音寺には最寄りの鉄道駅がないため、秩父鉄道の大野原駅から札所19番・20番と長い距離を渡り歩いて訪ねる方法と、バスに乗車して向かう方法があります。

徒歩で向かう場合は途中で大きく迂回しなければなりませんので1時間弱ほどかかってしまいます。ようやく観音寺に到着してみると多くの人が集まっており賑わっていました。



こちらが絵に描かれていた赤いお地蔵様たちです。無二地蔵尊や伏息地蔵尊というようにそれぞれ名前が付けられており、錫杖や数珠などお地蔵様が手にしているものが異なります。



札所21番観音寺のお地蔵様はこの6体だけではありませんでした。後ろを振り返ってみると赤い前掛けをしたお地蔵様があちらこちらに点在しており、樹木に隠れてしまっているものもありました。



札所に共通して飾られている小坊主さんパネルにも、お地蔵様のように前掛けが取り付けられており微笑ましかったです。



こちらが本堂になります。札所21番観音寺は大正時代に近くの小学校の火災の影響で一度焼失しているのですが、本尊である聖観世音は火災から逃れており、それ以来火除けの観音様として有名になりました。



そしてもう一つの伝説として挙げられるのは矢にまつわるお話です。札所21番観音寺が「矢の堂」という呼び名を持つ理由として、ヤマトタケルノミコトが鏑矢を納めたという言い伝えや悪魔退治をするために放った矢がこの地に落ちたという話があります。



境内には俳人として有名な松尾芭蕉の句碑が建立されています。「しずかさや岩にしみ入る蝉の声」という有名な句が大きな石碑に彫られており、上部が斜めに欠けた石に趣きを感じました。



その他にも辯財天の石塔や地元出身の役者で座頭でもある中村十九十郎のお墓などもあります。。観光客や巡礼者が大半を占めていましたが、服装や荷物などから地元の方と思わしき参拝者も見かけましたので、地元から大切にされている札所であることが伝わりました。

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本記事は2014年11月25日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。