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住宅街にひっそりと佇む川口市芝の鶴ヶ丸八幡神社

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多くの参拝者が訪れ巨大な本殿と広い境内のある立派な神社は見所が盛り沢山ですが、住宅街にひっそりと佇む小さな神社も趣があって良いものです。埼玉県川口市芝の住宅街を歩いていると、電柱に囲まれた鳥居が見えてきました。この鳥居からは本殿や拝殿を眺めることはできず、薄暗い参道が奥の方まで続いているのです。ここは芝の代官であった熊沢忠勝によって江戸時代初期に建てられた鶴ヶ丸八幡神社です。



鶴ヶ丸八幡神社の参道の左手にはアパートが建てられており、神社というよりも公園のような雰囲気でした。小さな植木はオカッパ頭のように丸く可愛くカットされており、きちんと手入れされていることが分かります。時期にもよりますが、私が鶴ヶ丸八幡神社を訪ねた時はツツジの花が色鮮やかに咲き誇っていました。



先ほど通過した一の鳥居は石製でしたが、こちらの鳥居は木製であり時代を感じさせるものでした。ここにきてようやく鳥居の向こうに拝殿の姿が見えるようになります。



実は鶴ヶ丸八幡神社のすぐ横には臨済宗の鶴峰山神宮寺があり、参道の階段途中に立ち寄ることが可能です。もともとは鶴ヶ丸八幡神社の別当寺として社務を司っていたのですが、明治時代の神仏分離令により分けられてしまい現在に至っています。こちらは一般の住宅のようで扉が閉ざされていました。



鶴ヶ丸八幡神社は江戸時代初期の神社ですが、昭和57年には大改修が実施されており様々な箇所が補修されています。大改修を記念したこの石碑はとても綺麗なままであり境内の中で特に目立っていました。



残念ながら手水場は水が流れ出ておらずホースも取り付けられたままで、参拝客はそれほど多くないようです。



拝殿前にはこちらも歴史を感じさせる狛犬が佇んでいました。他の神社のような厳つい顔をした狛犬ではなく、どことなく優しげな表情をしているのが印象的でした。拝殿の横には金属板が設置されており、柿葺の屋根の特徴などが詳しく書かれていますので、この内容を見ながら拝殿でお参りをするとさらに有り難みが感じられます。



本殿の横手に回ると覆屋が建設されており、貴重な本殿が風雨に晒されて倒壊しないように保護されていました。しかし木で覆われているだけですので、写真撮影をしたり建物の構造をじっくりと眺めたりすることは可能です。



参拝を終え参道を戻ってくると横に稲荷大明神もありました。このように鶴ヶ丸八幡神社や神宮寺などが街中でひっそりと長い時を過ごしているのです。

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本記事は2015年01月14日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。