施設の前に移築復元された古墳がある毛呂山町歴史民俗資料館

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埼玉県入間郡毛呂山町は旧鎌倉街道沿いにある街で、町内には遺跡や古墳などが数多く残っています。これらの資料を収集そして展示しているのが毛呂山町歴史民俗資料館であり入場料は無料です。開館時間は午前9時から午後5時までで、月曜日が定休日となっています。その他、臨時休館日や年末年始にお休みがありますので、訪ねる前に公式サイトをチェックしておくと良いです。

資料館へはJR毛呂駅もしくは東武線武州長瀬駅からタクシーに乗車するか徒歩で30分から1時間弱ほどかかります。駅から県道39号線沿いに歩いて行くと歴史民俗資料館の場所を指し示す案内板が見えてきました。

その他のアクセス方法として、町内を1回100円で巡回しているコミュニティバスの「もろバス」があり、施設前に設けられたバスの停留所で下車します。昼間に一時間から二時間に一本のペースで運行していますので、発車時間をチェックしてからゆっくりと資料館を見学します。

こちらが資料館の外観であり、特別展が実施されていると大きな横断幕が門の前に掲示されます。

何と資料館の前に移築復元された「西都2号墳」という古墳があるのです。1300年前の有力者の墓であると考えられており約100年前の明治時代に発掘され、その後この地へ移築されました。発掘調査した際の測量図や出土品は資料館内に飾られていますので、まずはこの古墳を見てから入館すると見学する楽しみが増えます。

その他にも資料館前には唐箕などの農機具などが展示されており、間近で見ることが可能です。このような古い機具が置いてあるだけで歴史資料館らしさがアップします。

受付のスタッフの方へ写真撮影について尋ねたところ、展示資料を間近で撮影することなく全景を撮るなら問題なしと案内してもらえましたので、早速入口前に展示されている流鏑馬の銅像を撮影しました。毛呂山町では毎年2回、町内の出雲伊波比神社で流鏑馬が行われることで有名なのです。

毛呂山町歴史民俗資料館は正面の常設展と、その左脇のスペースで行われる特別展に分かれます。常設展では時代ごとに様々な資料や解説パネルが展示されています。

こちらは資料館のメインとも言える流鏑馬のコーナーです。手前のテレビでは35分間のDVDが上映されており、流鏑馬について学ぶことができます。座りやすい一人がけ用のイスが置かれていますので、周囲に人がいなければゆっくりとDVD鑑賞が可能です。
DVDを全て視聴した上で、スタッフの方に「なぜ流鏑馬は子どもが行うのか」「どのように選ばれているのか」の2点を尋ねたところ、いつから子どもが流鏑馬を行ったのかは定かでないものの、昔は元服の年齢が早かったため、子どもが馬に乗るようになったのではないかということでした。そして3つの地区からそれぞれ選抜されるのですが、公募になることがあり馬に乗れなくても応募することが可能なのだそうです。

もろバスの出発時間前に見学を終えてしまったのであれば、入口前にあるソファで休憩です。ここには資料が豊富に置かれていますので、毛呂山町の歴史についてさらに理解を深めることができます。
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本記事は2015年01月20日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。
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