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川越の街が舞台、アニメ「神様はじめました」

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最近では人気アニメを活用して町おこしを行う自治体が増えてきました。埼玉県にもアニメの舞台となった街があり、アニメファンが聖地巡礼として実際に訪ね観光をして楽しむということがあります。いくつかピックアップしてみると埼玉県秩父市を舞台とした「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」、さいたま市の「大きく振りかぶって」そして飯能市の「ヤマノススメ」などです。今回は埼玉県川越市を舞台とする「神様はじめました」をとり上げます。



「神様はじめました」は2008年に月刊誌に掲載されて以来、多くの読者のハートをつかみコミックも20巻近く出版され、2012年にはテレビアニメとなり人気がさらに高まっていきました。「神様はじめました」の第2期が2015年1月からスタートすることになったので、アニメに登場していた川越の街を散策してきました。

著作権の関係でアニメのシーンは掲載できませんが、「神様はじめました」のオープニングテーマアニメーションや最終話である第13話を視聴しながら、この記事を読んでいただけるとアニメの絵を実写で見られることになります。



こちらの絵馬は市内にあります川越大師喜多院という寺院で見かけたものです。「神様はじめました」は架空の神社が舞台ですが、喜多院ではアニメの絵が描かれた絵馬を購入できるのです。市内の立て看板や会社の窓にもポスターが掲示されていました。



川越大師喜多院のすぐ隣には日枝神社のお社があるのですが、アニメに登場する架空の神社の雰囲気と近いように思います。アニメでは荒廃した神社に神様が常駐し、神に仕える神使が綺麗にすることで美しさを保っていました。ここで簡単にストーリーを説明しますと、主人公の女子高生は借金漬けになった父親に捨てられ家も失い途方に暮れます。そのような時に神様と遭遇し、人間でありながら神の印を授けられお社を訪ね、野狐の神使(美しい青年の姿)と運命的な出会いを果たします。ツンデレキャラの神使と主人公のラブコメディを軸に、魅力的なキャラクターに囲まれて話は進んでいきます。





第1期の最終話では自分の非力さを実感し、主人公の女子高生はお社を出て行ってしまいます。野狐と白蛇(ともに神使)は主人公を神社へ引き戻すために必死に探し回るのですが、ここで川越市内の名所が数多く登場します。野狐の神使が放った狐火は、時の鐘や蔵造りの町並みを通りぬけ大正浪漫通りの上を通過し、上記の写真のような建物の前を通過していきます。



次に脳天気な性格の白蛇の神使(可愛い青年の姿)は、時の鐘の中を覗き込み「いるー?」と不思議な問いかけをします。



街中でなぜか大きなふ菓子を食べながら探し続けるのですが、このシーンは埼玉県川越市の名所である菓子屋横丁の存在を知らない人にとっては「?」が頭の中にたくさん浮かんでしまうことでしょう。

こちらの写真の左手前に「大黒柱」という名の巨大な手作りふ菓子が写っており、このような駄菓子がたくさん売られている横丁があるのです。このことから、ふ菓子を食べながら探すというシーンが生まれたのではないでしょうか。



なかなか見つからない主人公を高い場所から探そうと野狐の神使は、埼玉りそな銀行の建物の頂上から街を見下ろします。大正時代に作られた洋風建築の建物で今でも銀行として使用されています。写真は11月に行われた世界糖尿病デーにブルーライトアップされた建物の様子です。



野狐の神使は学校へと探しに来ますがそれでも見つかりません。この時、白蛇の神使がサツマイモを食べながら学校の窓を覗き込みます。このシーンは川越市が「川越いも」というサツマイモの産地であることから作られたと考えられ、実際に蔵造りの町並みの中でサツマイモが販売されています。



主人公は公園に逃げ込んでいるのですが、その後ろを西武鉄道が走っているのが見えます。西武鉄道の本川越駅が近くにあることから生まれたシーンだと思われます。



オープニングテーマのアニメーションでは小江戸巡回バスが描かれ、その他にも時の鐘から蔵造りの町並みで販売されている番傘、そして大正浪漫通りに埼玉りそな銀行も登場します。このように実際の観光名所を見てからアニメを視聴すると新たな発見が多数あるのです。第2期は天狗がたくさん登場するようですので川越市が描かれるかは分かりませんが、引き続き視聴してみようと思っています。

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本記事は2015年01月27日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。