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埼玉なのに吉祥寺!?山門が文化財に指定されている「吉祥寺」

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「吉祥寺」と聞くと東京都武蔵野市の地名を思い出す人が多いかもしれません。たしかにサブカルチャーの街として様々な小説やマンガなどに登場しており有名です。しかし、東京都武蔵野市には「吉祥寺」という名の寺院は存在しないのです。もともと文京区にあった吉祥寺の門前町が江戸時代に焼失し大名屋敷として整備されることになったため、住民たちが現在の武蔵野市へ移動してきました。そのため寺院は移転することなく住人によって「吉祥寺」という地名だけが残ることになったのです。
実は埼玉県には深谷市や川口市、そしてさいたま市に吉祥寺という名の寺院が存在しています。その中でもさいたま市緑区大字中尾にあります「吉祥寺」は山門は、さいたま市の文化財に指定されているほど古く貴重なものです。



さいたま市緑区の吉祥寺へは、JR浦和駅から国際興業バスに乗車して「緑区役所入口」で下車し、徒歩2分ほどの場所にあります。少し距離はありますがJR東浦和駅から徒歩で向かうことも可能です。ちなみに「緑区役所入口」という停留所は2003年3月まで東消防署という停留所名でして、今でも尾間木の消防団の倉庫が吉祥寺の隣にあります。川口市の錫杖寺という有名なお寺の隣にも消防署がありましたが、やはり寺院は貴重な建造物や宝物がありますので、近くに消防署があるのは安心です。



参道を歩いていますと左手に鳥居が見えてきます。ここは駒形権現神社須賀神社本殿という、さいたま市指定の有形文化財です。明治時代に数度の移転を経てこの地に落ち着きましたが、軸組や垂木などは室町時代のものと考えられており、市内でもかなり貴重な建造物です。



そして冒頭に掲出しました吉祥寺の山門ですが、江戸時代初め頃に建造され昭和33年に市の指定有形文化財に登録されました。桁行は5.9メートルで梁間は1.68メートルあり、茅葺屋根が特徴です。茅葺きがしっかりと組み込まれており頑丈そうに見えました。



本殿前には地蔵が建立されており、一番右手の地蔵は一回り大きく威厳を放っていました。



門が閉ざされていましたが吉祥閣という綺麗に整備された庭園もあり、奥の建物から眺めたら素敵な時間が過ごせそうです。



参拝者が誰でも入ることができる、木々と岩場が組み合わさった庭園もありました。



こちらが本殿であり、阿弥陀如来がご本尊となっています。もともとは平安時代に地蔵菩薩が安置されたことで創建された寺院であると考えられています。



鐘楼も立派なものであり、全体的に新し目な雰囲気がありました。



山門とは別の出口へ向かうと、コンクリートの壁の上に狛犬が置かれていました。まるで沖縄のシーサーのようにも見えましたが、迫力のある顔をしていました。このように東京の吉祥寺よりは無名であっても貴重な文化財が豊富な、さいたま市緑区の吉祥寺でした。

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本記事は2015年08月26日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。