鴻巣市の魅力がギュッと詰まった「ひなの里」

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観光を産業としている地域では「観光館」といったような情報発信基地を設けていることが多いです。今回訪れたのは埼玉県鴻巣市の鴻巣市産業観光館「ひなの里」だったのですが、これほどまで地域の特色をギュッと詰め込んだ観光館は初めてでした。その魅力をご紹介しましょう。

「ひなの里」の場所はJR高崎線鴻巣駅東口から徒歩15分ほどですが、市内を循環しているフラワー号というバスに乗車すれば、ほんの数分で到着します。まず驚いたのは観光館の庭がオープンガーデンとなっていて自由に入れるだけでなく、カフェコーナーも設けられていたのです。観光中にハンドドリップのコーヒーで、ホッと一息つくのも良さそうです。

芝生の上に置かれたレトロなテーブルとチェアーが良い雰囲気を醸し出しています。庭のあちらこちらに花が植えられていたり、鉢植えが置かれているので明るい感じがしました。

洋風チックなオープンガーデンに相反して、その周囲を蔵が取り囲んでいました。ちょうどイベントが開催されており、特産のひな人形(*【ひな人形のメッカで工場見学「マル武人形」】の記事もご覧ください)や花火の玉などが、その蔵に飾られていました。和と洋が融合したようなスペースで、何だか不思議な気持ちになりました。

では入館してみましょう。観光館ですのでもちろん入場料は無料となっています。開館時間は朝の9時から夕方5時までで、祝祭日を除く毎週水曜日と年末年始が休館です。ラックには市内のグルメマップや、イベントのチラシそして特産品の紹介パンフレットなどが置かれていました。

鴻巣市を簡単に紹介しますと、伝統的な産業としてひな人形を製造しており、毎年2月から3月にかけて市内に一万体以上のひな人形が飾られる「鴻巣びっくりひな祭り」が開催されます。(*【10,000体のひな人形と出会える「鴻巣びっくりひな祭り」】の記事もご覧ください)「ひなの里」にも、ひな人形が特産品となった経緯が書かれた年表や実物の人形などが並んでいました。また、国指定無形民俗文化財の赤物製や花卉の栽培が盛んで、フラワーセンターという花卉市場も設けられています。ちなみにメインキャラクターは「ひなちゃん」というコウノトリのヒナです。

鴻巣市のお土産品のサンプルが並んでおり、実際に販売もされています。注目すべきは「川幅日本一」にちなんだ、うどんやどら焼きなどです。(*【こんなに太い麺は見たことがない!鴻巣川幅うどん】【川幅日本一の橋を全力で往復してみた!】の記事もご覧ください)

こちらが、鴻巣市のもう一つの特産品である赤物です。自宅に一つや二つ置いてありそうな人形ですよね。

二階では企画展が開催されていて、鴻巣市へ寄贈されたコレクションが並んでいました。訪れた日にはダルマや東北産のコケシが所狭しと飾られていました。

二階への階段には車イス用のエレベーターも設置されているので、バリアフリー化がしっかりとなされている施設です。このように鴻巣市を観光するなら、まず立ち寄ってみたい「ひなの里」でした。
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本記事は2015年10月09日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。
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