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あの善光寺のご利益が埼玉県でも!川口市の「善光寺」

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「牛に引かれて善光寺参り」「遠くとも一度は詣れ善光寺」というフレーズで有名な長野県の善光寺ですが、実は埼玉県にも同名のお寺がありまして、江戸時代の頃より身近で善光寺のご利益が得られるということで、人気を集めたお寺です。



埼玉県川口市舟戸町にあります善光寺は荒川のほとりにありまして、JR川口駅から荒川方面へ向かって徒歩15分ほどとなります。住宅街に囲まれた通りは善光寺通りと呼ばれています。



しばらくすると善光寺歩行者通路という看板が見えてきました。実はこのすぐ近くに、川口市の地場産業として有名な鋳物工場があったのですが、残念ながら閉鎖され取り壊しとなってしまいました。訪ねた当日は雪が舞っていましたが、階段に雪が積もらないように早いうちから薬剤が巻かれており、檀家さんを大切にしていることが伝わってきました。



階段を昇ると広い駐車場がありました。墓地の向こう側には中学校やゴルフ練習場などがあります。以前は階段下に墓地があったのですが、改修されたようで全て階段上に移設されていました。



このお寺は真言宗智山派 平等山 善光寺という名称が正式であり、こちらの建物で供養などの受付を行っています。



長野の善光寺と同じ御利益があると言われる理由は、一光三尊阿弥陀如来という本尊が同じだからです。こちらの写真は本尊ではありませんが、綺麗で優しいお顔をした仏像です。



周囲を見渡してみると驚くべき光景が目に飛び込んできました。何と仏像が横臥している涅槃像が、小高い丘の上にありまして周囲を工事用の柵で取り囲まれていたのです。綺麗に掃除されていましたし、お供え物も置かれていたので大切にされているのは分かりますが、何だか不思議な光景でした。



墓地の入り口にある六地蔵にも毛糸の帽子がかぶせられ、可愛いマグカップが置かれていたので微笑ましく思いました。



墓地には三界萬霊塔という合祀をするためのお墓や、慈生という永代供養等があります。



こちらは墓地の奥にありました宝篋印塔です。お経が収められているお堂であり、埼玉県内でも数少ない鎌倉時代の作品となっています。



帰りがけに、またまた不思議な光景を目にしました。それがこちらの小さな石像です。特に案内板などは設置されておらず、なぜこのような可愛らしい姿をした石像が壁に手をついているのかは謎のままです。

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本記事は2015年11月09日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。