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建物の中に強固な扉!?明治37年建築の「店蔵絹甚」

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西武池袋線・飯能駅を下車して、徒歩数分のところに飯能銀座商店街があるのですが、そこに明治37年に建てられたという立派な建物が今も残されています。それが「店蔵絹甚」であり、水曜日から日曜日の午前10時から午後4時まで一般公開されています。



2008年に修復作業が終了しましたので、外観および内部ともに綺麗な造りとなっています。かつては土壁が見えていたそうですが、老朽化が激しく木の板でしっかりとカバーされていました。



昔の建物を見ることができるとともに、ギャラリーとしても利用されており写真展などが開催されることもあります。特別展が行われている時は、外の看板に表示されます。



入口には「入ってかまわぬ」という木札が置かれていました。「かま」の部分には鎌の絵が描かれており、「わ」は輪っかで洒落を聞かせた木札です。



畳敷きの広いスペースの横には、店蔵絹甚の説明などがパネル展示されています。この蔵は篠原家という絹商人の邸宅であり、店蔵と居宅そして土蔵が組み合わさっています。主人である篠原甚蔵の名前を取って「絹甚」と名付けられました。



奥の部屋ではスタッフの方が常駐しており、2階へどうぞと勧めてくれました。見学は無料ですので靴を脱いで上がっていきます。



かなり急な階段なので、しっかりと手すりに捉まって登って行きましょう。



店蔵と居宅がつながっているので、建物の中に分厚い扉が設置されていました。扱っていたものが絹ですので、防火の意味もあるのでしょう。



毎週水曜日と木曜日には布で小物を作る「飯能布塾」が行われます。たしかに天井から桃や人形などの小さな小物が吊り下げられていました。



1階に下りて中庭を通過すると土蔵がありますが、こちらは中に入ることはできません。重厚感のある建物でこちらも火事に強そうです。これらの建物は建築当時、贅の限りを尽くした建物だったそうなので、長いことを倒壊することなく保存できたのでしょう。



通路には布製のお土産品も販売されているので、ストラップや手拭いを記念に購入して帰るのも良いですね。このように、飯能の長い歴史が感じられる立派な建物でした。

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本記事は2015年12月17日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。