パリポリ食べたくなる!醤油が街中でフワリと香る「草加せんべい」

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食卓に置かれていると、ついつい手が伸びてしまう「せんべい」。埼玉県内だけでなく「草加せんべい」の名前は、全国に届いているのではないでしょうか。せんべいの本場とも言うべき埼玉県草加市で、せんべいにちなんだスポットを巡ってきました。
あるせんべい屋の前には巨大なモニュメントが掲げられているなど、せんべいの街であることを強く実感できる草加市です。

634本の松が並び、松尾芭蕉の『おくのほそ道』にも登場する草加松原の近くには、草加せんべい発祥の地として小判形をした大きな石碑が建立されています。せんべいがどのように誕生したかをご存じですか?

保存食として重宝されていたなど諸説ありますが、その中でも興味深い説が「おせんさん」の話です。江戸時代に旅人へ団子を売っていた「おせんさん」は、売れ残った団子を川に捨てていました。それを勿体なく思った武士の助言により、団子をつぶして乾燥させてみたところ、その食感などが評判になり人気を博したとのことです。東武鉄道・草加駅前には「おせんさん」の銅像が置かれています。

ここは日光街道沿いにある「おせん茶屋」。お茶とせんべいが楽しめるのかと思っていたのですが、残念ながら小さな公園というスタイルでした。和風な縁側に座ってペットボトルのお茶を飲みながら、ホッと一息つくのも良いですね。

背後には、せんべいを解説したパネルとトイレが設置されています。「草加せんべいができるまで」という解説板は、市内各所で見ることができます。

草加市内にはせんべい屋が60軒以上あるとも言われており、時には店の中からフワリと醤油の良い香りが漂ってきます。環境省が選定した「かおり風景100選」にも名を連ねています。

せんべい屋によっては、店内でせんべいを焼く体験ができるところもあります。出来立てホヤホヤの温かさが残るせんべいを食べてみたいものですね。

草加市のゆるキャラとして「パリポリくん」がいます。観光大使として任命されており、せんべいを食べる音とともに大きなせんべいを食べている様子がキャラクター化されています。

せんべいの味付けは醤油だけでなく、海苔やザラメそしてゴマといった定番ものだけでなく、ニンニクといった味も販売されています。

日光街道を歩いていると、せんべいの表面にメッセージを焼き付けたものがディスプレイされていました。贈り物やお土産にするのも楽しそうです。このように市内各所で、たくさんのせんべいに巡り会うことができました。
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本記事は2016年05月11日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。
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