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大学構内を本物のSLがシュッシュポッポ?日本工業大学内の「工業技術博物館」

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鉄道会社のイベントや企画でSLを運行させるというのを時々聞きますが、
南埼玉郡宮代町にある日本工業大学のキャンパス内で、本物のSLを走行させているのを知っていますか?
しかも全ての機械が稼働するという、世界でも珍しい「工業技術博物館」があるのです。



東武スカイツリーライン・東武動物公園駅西口から徒歩14分の場所に日本工業大学があり、
シャトルバスは運行していますがさすがに部外者だと乗車できません。
それでも大学構内に入ることは可能で、入口横の警備員の方に
「博物館を見学したいのですが…」と話しかけたら、「どうぞどうぞ!」と
名前を記入したりパスを付けたりすることなく、キャンパスに入れてくれました。



正門をくぐって右方向に歩いて行くと「工業技術博物館」の建物が見えてきます。
外観はとてもシンプルですが、中はものすごいことになっていました。



入場料は無料で受付で必要事項(在住都市など)を記入します。
写真撮影が可能かを尋ねたところ、遠目のアングルで撮影する分には問題ないそうです
(全ての展示物を近撮して、インターネット博物館のようなものを開設されるのは困るとのことです)。



色々と説明パネルが並んでおり、頭上を見てみるとレトロな飛行機が吊り下げられていました。
ジブリアニメの「風立ちぬ」などに出てきそうな感じですね。



ズラリと並んだ機械たちは圧巻です。
私自身は工業的な分野はよく分からないのですが、
それでも全てが稼働できる状態になっているというのは驚きです。
最近使用したばかりと思われる状態になっている機械もありました。
大手会社や町の加工会社などから寄付されたものが多く設置されています。



館内の階段を昇って、上から写真撮影をしてみるとこのような感じ。
どこかの工場に迷い込んだかのような気分になりますが、
これだけ所狭しと様々な機械が並んでいる工場はそうそうありません。



オリンピックなどで使用される砲丸投げ競技の砲丸の作り方も展示されていました。
突出した部分を削って作るのですね。



さて一番見てみたかったSLに目を向けてみましょう。
博物館とは別棟に置かれており、建物からは線路が出ています。
大学構内に踏切が設置されているなどかなり本格的。



このSLは海外で使われていたものを日本へ輸入し、その後も各地で現役として荷物を運んでいました。
その後引退することになったのですが、稼働できる状態に保つことを条件として
日本工業大学に寄付されたのです。



別棟内ではビデオで、このSLの経歴を詳しく紹介していました。
毎日運行させている訳ではなく、イベント等で走行させています。
運転予定日については工業技術博物館に問い合わせて欲しいとのことでした。
公園などに置かれ錆びてしまったSLを見かけることはありますが、
これだけキレイな状態に整備されているSLを目の前で見られるのは素晴らしいことです。
ぜひ一度訪ねてみてください。

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本記事は2016年08月24日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。