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春日部氏によって創建された由緒正しき「春日部八幡神社」

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春日部市には、日光道中の宿場町として栄えた寺町をはじめ、歴史的な建造物や史跡が多数残されています。今回訪れたのは正式な年代不詳ながら、14世紀頃に春日部重行氏によって創建されたという「春日部八幡神社」です。春日部重行氏は春日部市という地名の由来になった人物でもあります。



場所は東武野田線・八木崎駅より徒歩5分ほどのところにありますが、春日部駅からも徒歩15分ほどで到着します。今回は寺町方面から歩いて行ったので、まず見えてきたのは「雷電社」でした。11月に訪れたのですが、緑が豊かであり、小さいながらも大切にされている神社であることが分かります。



最も驚いたもは、こちらの巨木の切り株。おそらく枯れてしまったのか、倒壊の可能性があったのかで上部は伐採されてしまったようですが、丁寧に切り株を祀っていました。これが境内に複数あったのです。かつては巨木に囲まれた神社だったのでしょう。



さらに先へ進んでいくと「八幡公園」がありました。看板は薄汚れてしまっていましたが、近くの幼稚園児が元気に遊んでいるなど、活気に満ちた公園でした。



中学生らしき子どもたちが遊具を整備しており、おそらく市内各地で職業体験のようなことが行われていたのでしょう。春日部市郷土資料館でも、ジャージを着用した中学生が活動していました。



本殿へ向かう前に公園内を散策していたのですが、薄暗くなっている場所に急坂があり、石段が設置されていました。これは登ってみるしかありませんね!



一段一段、かなりの段差があるのでチャレンジする人は要注意です。富士山に見立てているようで、石段の脇には「七合目」といった石碑がありました。



頂上にあったのはこの石碑。周囲は草むらに覆われており、景色を見渡すことができず少々残念スポットでした。



そのまま草むらを進んでいくと、稲荷社・氷川社・御嶽社・弁天社・天神社といった小さな社が並んでおり、この周囲は春日部八幡神社を創建した春日部氏の住居跡とも言われています。



本殿の裏手へ進んでいくと、比較的キレイな建物が造られていました。ここは奥の院とされており、旧本殿があった場所です。残念ながら桃山時代に建てられた貴重な旧本殿は、平成7年の不審火により焼失してしまったのです。そこで再建へ向けた活動が行われ、新しい奥の院として旧本殿の形を模して造り上げられました。



境内には多数のイチョウの巨木がありますので、葉が色づく秋頃に訪れるのがおすすめです。春日部氏によって創建された春日部八幡神社へや公園を訪れてみてください。

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本記事は2016年08月31日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。