改修中でも荘厳感たっぷりな「飯能諏訪八幡神社」、七福神もいるよ♪

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西武池袋線・飯能駅から、天覧山方面へ向かって20分ほど歩くと飯能市郷土館がありまして、そのすぐ脇にたくさんの旗が掲げられているのが見えてきます。隣の市民会館との細い通路なのですが、あまりにも旗の数が多すぎて異様な雰囲気でした。しかも、ここは「飯能諏訪八幡神社」と「飯能恵比寿神社」の2社が一箇所に集まっているのです。

一歩踏み入れると、何だか普通の神社と雰囲気が異なります。それもそのはず、本殿の修繕工事が行われていたからです。看板には「創建500年に伴う改修・改築工事」と書かれており、戦国時代の頃に創建されたことが分かります。18世紀末には火災で消失していますが、周囲の人々の力で再建され「おすわさま」と呼ばれ親しまれているとのことでした。

拝殿は完全にブルーシートで覆われていたので参拝することができないかと思いきや、社務所の横に小さな仮宮が設営され、お参りできるようになっていました。神社が大掛かりな工事中というのは、なかなか出会えないものですし、仮宮であっても周囲は荘厳な空気が漂っていました。

毎月第一日曜日には、境内において骨董市が開催されるそうです。木漏れ日と名付けられているように、木々に覆われているので夏でも涼しいのでしょう。ただし虫は多いかもしれません。

絵馬には、合格を示す五角形の真ん中に「合格祈願」と書かれています。地元の人々から厚い信仰を集めている神社だからこそ、ご利益がありそうです。

境内にひときわ大きな御神木がありました。大きな方が樫の木で小さい木が桧なのですが、樫が桧を抱えているような姿をしていることから「抱擁樹」と呼ばれています。木が木を抱えるというのは、ずいぶんロマンチックなイメージですね。

そしてこちらが、飯能諏訪八幡神社と同居している諏訪恵比寿神社です。こちらは少し小さめでしたが「武蔵野七福神」の一つに数えられています。別の記事としてご紹介している【大きくて白いゾウさん出現!飯能市の「観音寺」】と【数千体のお地蔵様に囲まれるワンダースポット山口観音】の金乗院も、武蔵野七福神の一つです。諏訪恵比寿神社はもちろん恵比寿様が祀られており、武蔵野七福神唯一の神社です(ほかは全てお寺です)。

中央公園をこえて、その先に天覧山の登山入口があるのですが、そこにも有名なお寺「能仁寺」があります。境内は日本名園百選にも選ばれているという桃山時代の名作であり、見学するには拝観料が必要となります。

立派な門構えで、仁王像も両脇を固めています。これを見るだけでも価値があるのではないでしょうか。

ちなみに周囲を散歩していた地元の方に教えてもらったのですが、能仁寺は「スポーツ寺」とも呼ばれているのだとか。それは住職の前職がスポーツ記者であり、有名なスポーツ選手がお寺を訪れたことから、そのように呼ばれているのだそうです。
このように天覧山のふもとには、魅力的で面白みのある神社や寺が集まっています。
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本記事は2016年09月05日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。
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