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不動明王を持ち上げて願いを叶えよう!草加市の「東福寺」

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江戸時代に草加宿を作り上げ、草加の祖として知られる大川図書(ずしょ)の墓がある東福寺。東武スカイツリーライン・草加駅から徒歩9分ほどの場所にある東福寺には、立派な四脚門が建立されています。



おそらく駅から迷うことなくたどり着けることでしょう。ただし山門は一般的な参道のイメージよりもかなり整備されており、住宅街の真ん中に造成されています。ちなみにこの東福寺では、お寺とクラッシクを掛けあわせた「テラシックコンサート」を秋に開催しています。2015年には本堂にて、ミュージシャンが着物姿でフルートを吹いたそうです。



こちらが、四脚門である山門に彫り込まれた見事な彫刻です。彫刻自体は1865年という銘が刻まれていますが、山門自体はもう少し古いものと想定されており、同時に完成した訳ではないようです。



山門をくぐって、すぐに見えてくるのがこちらの鐘楼。当初は1627年に鋳造された鐘が吊り下げられていましたが、残念ながら戦争において供出してしまったので、現在では新しいものに作り変えられています。



松尾芭蕉のイラストが入ったこちらのパネルが、草加市内に多く設置されている解説板です。草加市内では「草加松原」や「草加せんべい」を目玉として、観光に力を入れており各地にパネルが立てられているのです。



「三鈷の松」の由来をご存知ですか?弘法大師が唐の国へ渡った時に、どこで真言密教を広めるかを判断するため、三鈷杵という法具を日本に向けて放り投げたそうです。それが松の木にひっかかっていたことから、「三鈷の松」と名付けられました。通常松葉は2本なのですが、この木は3本あるという珍しいものです。



さあ、不動明王を持ち上げてみましょう。「そんな罰当たりな!」と怒らないでください。右手の不動明王は土台と切り離されており、お参りをする前に持ち上げてから参拝後に再度持ち上げると軽く感じると言われています。そうすれば願いが叶うのです。
この言い伝えを信じてチャレンジしてみたのですが、かなりの重さがあることと落として割ってしまっては困るという不安から、完全に持ち上げることはできませんでした。左にあるのは仏足石という、お釈迦様の足の裏の模様を表したものです。



拝殿の右手には立派な日本庭園があり、涼やかな音を立てて絶えず水が流れていました。



お墓の前にある人工池。案内板がなかったので何故ここ池があるのかは分からないのですが、その前にはベンチがズラッと並んでおり不思議な空間となっていました。



こちらが草加の祖と言われている大川図書の墓です。周囲の墓石よりも、ひときわ立派な姿をしており大切にされていることがよく分かります。このように、草加市内における代表的なお寺それが東福寺です。

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本記事は2016年09月16日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。