今でもボート競技の練習場として活用される戸田漕艇場

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埼玉県戸田市戸田公園5-27にあります戸田漕艇場はボート競技のメッカとなっています。

この地を舞台とする漫画として『レガッタ~君といた永遠~』という原秀則氏の作品があり、2001年から2004年まで週刊ヤングサンデーに掲載され、単行本が全六巻発売されました。
そして2006年にはテレビ朝日系列で同タイトルのドラマにもなりまして、速水もこみちが主役を務め相武紗季や松田翔太といった有名な俳優や女優が出演していました。
この漫画およびドラマのテーマはレガッタと呼ばれるボート競技であり、細長いボートに複数の人間が乗船して一斉に漕いでスピードを競います。
もちろん原動機は付いていませんから腕力や体力を持って漕ぎ続けなければならず、屈強な肉体を鍛えあげて競技に参加します。
戸田漕艇場の周囲には大学や社会人のチームの寮や施設が多数あり、日々トレーニングやボート競技の練習に励んでいます。
そのため、戸田漕艇場へ行くと体の大きい男性と何人もすれ違うことになり圧倒されてしまいます。
漕艇場は戸田公園という公共の公園の中にあり、誰でも出入りできますので、戸田公園管理事務所が保有する集会場などの施設を除けば決められた営業時間等はなく開放されています。

戸田漕艇場はJR埼京線が停車する戸田公園駅から徒歩で20分ほどの場所にあり、大学の寮が立ち並ぶ通りを歩いて行くと開けたボートコースが見えてきます。
ここは人工的な静水コースですので、強い風が吹かなければ波が立つことはなく穏やかな水辺です。

1964年に開催された東京オリンピックのボート競技が行われたことでも知られ、今でも世界クラスの選手たちが集まって練習をしています。
コースはスタートからゴールまで2000メートルの距離がとられていますので、スタート地点からコースを眺めるとどこまでも水辺が続いているように見えました。

その周囲では大学生がランニングをしたり、ストレッチをしたりしてボート競技練習の準備をしています。
国立戸田艇庫の中に一般の人が立ち入ることはできませんが、扉が開いていると多数のボートが収められていることが分かりますし、運が良ければ練習前にボートが外へ出されているのを見ることが可能です。

ドラマの『レガッタ~君といた永遠~』のホームページは健在であり、架空の大学として登場する龍王大学漕艇部のサイトに掲載されている写真と同じようなアングルを楽しめますし、大会が開催され白熱したレースを観戦する機会もあります。
カヌー教室や親子ボート教室に参加をすれば戸田漕艇場のボートコースの中に入ることもできるのです。
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本記事は2014年04月23日時点での情報ですので、場合によっては適用されないこともあります。あらかじめご了承ください。
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